鳴門塩業株式会社は鳴門の海水を原料に塩を作っている会社です。

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塩づくり

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いにしえより受け継がれる、塩づくりの精神。
環境に配慮した設備。
そんな当社のこだわりをご紹介します。

安全・安心・国産塩

世界トップレベルの技術でつくられる塩!

海水のろ過・膜濃縮・煮詰めの3工程で海水の不純物を分子レベルまで除去。食用塩の安全を守り、品質を高める日本独自の膜濃縮製塩法で塩を作っています。

  • 砂ろ過工程砂ろ過工程
  • 膜濃縮製塩工程膜濃縮製塩工程
  • 真空式蒸発缶真空式蒸発缶

海水は二段階で精密ろ過されて水道水質基準(濁度2度以下)の10倍程度清澄な海水になります。海水中の目に見える物質はこの工程で除かれています。


膜濃縮は溶存している海洋汚染物質、例えば、環境ホルモン、ダイオキシンなどの有機塩素化合物、世界的に汚染が拡大している都市排水からの洗剤や糞尿などに由来する生物系の汚染などが分子レベルで除去されます。


煮詰めでは、真空式蒸発缶(立釜)にて高温で焚かれる為、完全な滅菌がなされます。


食用塩の安全衛生ガイドライン認定工場

品質ガイドライン適合マーク安全衛生基準認定マーク

  • コーデックス(Codex)における食用塩の国際規格に定められた人体に有害とされる5元素(水銀、砒素、カドミウム、鉛及び銅)の約1/2という厳しい品質基準「食用塩の安全衛生ガイドライン」を(一社)日本塩工業会が定め、年1回以上の厳重なる定期検査が行われています。
  • 鳴門塩業はこのガイドラインの適合企業です。
  • この検査に合格した工場の業務用製品には左の適合マークが付いています。

■安全衛生ガイドライン品質基準 (コーデックス規格の約1/2の厳しい基準)

項  目 内  容
不溶解分 0.01%未満
溶  状 無色澄明
重 金 属 10mg/kg以下(鉛換算)
ヒ  素 0.2mg/kg以下
水  銀 0.05mg/kg以下
カドミウム 0.2mg/kg以下
項  目 内  容
1mg/kg以下
1mg/kg以下
フェロシアン化物 検出せず
一般生菌数 300ケ/g以下
大腸菌群 陰性

★固結防止剤フェロシアン化物

2002年8月厚生労働省により、フェロシアン化物の使用が承認されました。 フェロシアン化物は海外で広く承認されていた為、食品輸入の障壁となるとの理由から急遽承認されました。 フェロシアン化物は急性毒性についての試験データはあるものの、慢性毒性、発ガン性、遺伝への影響へのデータが不備で従来厚生労働省は承認してませんでした。 フェロシアン化物は酸性で加熱するとシアンに分解することもあり、イメージは非常に悪いです。

鳴門塩業ではこのようなフェロシアン化物は一切使用しません。


ISO認証取得

ISO認証取得

  • 平成10年11月 6日  ISO9002(1994)認証取得。
  • 平成15年 1月13日  ISO9001(2000)移行。
  • 平成22年11月30日  ISO9001(2008)移行。
  • 平成30年 1月 4日  ISO9001(2015)移行。

日本薬局方塩

日本薬局方塩

  • 当社では、平成14年4月9日に医薬品GMPに適合した生産設備を備えた医薬品製造工場を新設し、医薬品製造業許可を取得いたしました。国内製塩メーカーでは初めての認定。
  • 日本薬局方における局方塩を医薬品GMP管理のもとに生産しています。

加工助剤(製造に関する重要な取組み)

食品加工において、さまざまな食品添加物が使用されていますが、食品製造における食品添加物には表示が免除されている添加物もあります。当社ではそれら添加物も使用しなくても良い製造方法を確立し、より安全で安心出来る製品を供給させていただくことに、力を注いでいます。

表示を免除されている添加物

  • 栄養強化の目的で使用されるもの。
  • 加工助剤及びキャリーオーバー。 塩の製造では一般的に加工助剤を使用しています。 ■凝集処理剤■pH調整剤■スケール防止剤■消泡剤

加工助剤について

食品の加工の際に添加されるもので、下記の3つに該当する場合は表示が免除されます。

  • 最終食品として包装される前に食品から除去されるもの。
  • 食品中に通常存在する成分に変えられ、かつ、その成分量を増加させるものではないもの。
  • 最終食品にごくわずかな量しか存在せず、その食品になんら影響を及ぼさないもの。 このように食品加工における製造過程では、表示の義務の無いものも使用されています。 当社ではこのような人体に影響のほとんど無いものも使用しないように製造工程を見直し、努力しています。

塩の製造で使われる加工助剤

塩の製造にも加工助剤を使用しています。主な加工助剤と鳴門塩業での使用有無を下の表にまとめました。

加工助剤名 使用目的 鳴門塩業使用
次亜塩素酸ナトリウム 海水導入管の生物汚染防止用に使用される。添加量が少なく濃縮膜へ入る前に大部分が分解する。 なし
亜硫酸ナトリウム 次亜塩素酸ナトリウムの残存防止用中和剤。塩化ナトリウムと硫酸ナトリウムになるので無害となる。 なし
塩化第二鉄 海水中の懸濁物を除去するための凝集処理剤として使用。海水中で水酸化第二鉄となり固形化する。砂ろ過工程や濃縮膜にて除去される。 なし
塩酸 かん水を酸性に保つことで濃縮膜への析出物を防止する。かん水のpHはpH5となり酸性に傾くが、製品は中性ないし弱アルカリ性であり残存はまったく無いと考えられる。 なお、HCl(塩酸)は解離して海水成分と同じになる。 あり
ポリリン酸 蒸発缶のスケール防止剤として使用される。ポリリン酸は大部分が分解してリン酸塩になりにがりに移行し、塩には移行しない。 なし
消泡剤 脂肪酸のグリセリンエステルが一般的に使用されている。蒸発缶の沸騰により、泡立ちが激しい時に間欠的に使用されるもので、使用量は限られる。 大部分はにがりに移行し、一部は分解するので製品中への移行は無い。にがりを塩に添加する場合、移行量は推定0.1ppm。 なし
※加工助剤名
※使用目的
鳴門塩業使用: 
次亜塩素酸ナトリウム
海水導入管の生物汚染防止用に使用される。添加量が少なく濃縮膜へ入る前に大部分が分解する。
鳴門塩業使用: なし
亜硫酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムの残存防止用中和剤。塩化ナトリウムと硫酸ナトリウムになるので無害となる。
鳴門塩業使用: なし
塩化第二鉄
海水中の懸濁物を除去するための凝集処理剤として使用。海水中で水酸化第二鉄となり固形化する。砂ろ過工程や濃縮膜にて除去される。
鳴門塩業使用: なし
塩酸
かん水を酸性に保つことで濃縮膜への析出物を防止する。かん水のpHはpH5となり酸性に傾くが、製品は中性ないし弱アルカリ性であり残存はまったく無いと考えられる。 なお、HCl(塩酸)は解離して海水成分と同じになる。
鳴門塩業使用: あり
ポリリン酸
蒸発缶のスケール防止剤として使用される。ポリリン酸は大部分が分解してリン酸塩になりにがりに移行し、塩には移行しない。
鳴門塩業使用: なし
消泡剤
脂肪酸のグリセリンエステルが一般的に使用されている。蒸発缶の沸騰により、泡立ちが激しい時に間欠的に使用されるもので、使用量は限られる。 大部分はにがりに移行し、一部は分解するので製品中への移行は無い。にがりを塩に添加する場合、移行量は推定0.1ppm。
鳴門塩業使用: なし
  • 当社では2002年より加工助剤の使用を止め、現在の使用は塩酸のみとなっています。 (使用目的等は上記表に記載)
  • また、医薬品製造工場としての責任上からも、たとえ助剤といえども使用しないほうが望ましいとの考えから、使用を廃止しています。
  • 医薬用の食塩は、生理食塩水や人工透析などの他注射液の原料など、直接人体内部に使用されることから、なおさら気を配らねばなりません。
  • 現在、国内の膜濃縮製塩法での製造工場では、多くて6種類の上記助剤を使用しています。
  • 加工助剤を使用せず製造を維持することは、大変な苦労があります。 製造スタッフの地道な努力と経験から実現できています。 今では、世界でもっとも安全な塩を製造していると自負しています。 鳴門塩業では今後も安全・安心な塩作りに努力をしてまいります。
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