塩ひとくちメモ
お料理で使う塩
- ■塩ゆで
- 青菜などをゆでる時は1.5~2%の塩を加えてゆでると鮮やかな緑色になります。
- ■塩じめ
- 生魚に沢山塩をかけると、脱水できます。
- ■化粧塩
- 魚を焼く直前に塩をふりかけて焼くと、塩が白く浮かび上がり綺麗になります。
- ■呼び塩
- 塩抜きをする時は、1~1.5%の塩水につけると上手にできます。
- ■立て塩
- 魚介類を洗う時は3~4%の塩水で洗うと、余分な水分を吸わず旨みが逃げません。
- ■紙塩
- 魚などに濡らした和紙を巻いて、その上に塩をふると和紙の水分で塩が溶け平均的塩分を与えることができます。
- ■ベタ塩
- 器に塩をいっぱい入れておき、その中に魚をいれるとべったり塩がつくので『ベタ塩』といいます。
- ■ヒレ塩
- 身の厚い魚を焼く時にヒレに厚く塩をつけて焼くとヒレがくずれずに焼けます。
料理のワンポイント
- ■煮崩れ防止
- アジや鰯など煮崩れしやすい小魚は、あらかじめ少量の塩を振り掛け身を締めておくと、煮崩れせずにおいしく仕上がります。
- ■芋と塩
- 里芋や八ツ頭などをゆでる時、水が沸き立ってから塩を一握り入れると芯からやわらかくおいしくゆだります。また、里芋の皮で手が痒くなった時には、塩で揉んで洗うと良いようです。
- ■ご飯と塩
- ご飯を炊くとき、塩を少量(米1Kgに対し小さじ1)入れると、半煮えなどの失敗が無く、ふっくらとして風味も良くなります。
- ■泡立ちと塩
- 卵白を泡立てる時、塩をひとつまみ入れると、入れない時より泡立ちが良くなります。
料理以外への利用
- ■弱った歯茎をマッサージ
- 塩をつけて軽く歯茎をマッサージすると歯茎が締まると言われています。
- ■洗剤の代用
- 茶碗などの汚れは、塩又は塩と酢を混ぜたもので磨くときれいに落ちます。
- ■灰皿を簡単に掃除
- 灰皿の底に塩を敷き詰めれば後の掃除が簡単になります。
なぜ?なぜ??
- ■スイカに塩
- なぜスイカに塩をかけると甘く感じるのでしょうか。人間舌には甘さや塩辛さなどそれぞれ味を感じる神経が別々にあり、味によって伝わる早さが少しずつ違っています。塩辛さは甘さより早く伝わるので、スイカに塩をかけると塩辛さを感じたあとに甘さを感じることとなり、一層甘く感じるわけです。スイカが甘くなるのではなく、より甘く感じる効果を塩によってもたらされているからです。スイカ以外の食品でも同様の効果が得られるものも有るようです。
- ■土俵に塩
- なぜお相撲さんは取り組の前に塩を撒くのでしょう。相撲は昔、豊作を祈る祭りとして始まったもので、その土俵は神聖な場所とされ、取り組みの前に清めるしきたりがありました。その土俵を清めるのに昔から神聖なものとされてきた塩が使われていたのです。また、塩の滅菌作用により、お相撲さんが転んで怪我をした時も、傷口からばい菌が入るのを防ぐ役目もしています。相撲に塩はかかせないものとなっています。
- ■ナメクジと塩
- なぜナメクジに塩をかけると縮んでしまうのでしょう。薄い塩水と濃い塩水を半透膜(水は通すが溶けているものは通さない性質の膜)で仕切ると、同じ濃さの塩水になろうとする力が働き、薄い塩水側の水が半透膜を通って濃い塩水の側に移ります。ナメクジも皮膚が無くて半透膜で体が覆われているので、塩をかけると中の水分が吸い出され縮んでしまうのです。
塩の目分量
- ■指三本でひとつまみ
- 約0.6g
- ■ひとつかみ
- 約25g
- ■小さじ一杯
- 約6g
- ■大さじ一杯
- 約15g
- ■おたま一杯
- 約100g
- ■計量カップ
- (180cc) 一杯約200g
塩水の電気を通す性質
塩は水に解けると電気を通す性質があります。
心電図の検査で電極をつける前に皮膚に塗るクリームは、塩を溶かして糊(のり)状にしたものです。
塩水の凍らない性質
塩水は0℃以下になっても凍らない性質があります。(一番濃い塩水は-21℃まで凍りません)
この性質を利用して道路に塩をまくと、塩と雪でできた塩水が道路を凍りにくくし、スリップ事故を防ぎます。