路盤材「ナルトン」
鳴門塩業の塩づくりは海水を濃縮し、その濃縮水を蒸発結晶缶で煮詰め塩に結晶化する方法です。海水の濃縮には電気エネルギーを、また濃縮海水(かん水)の煮詰めには熱エネルギーを必要とするため、鳴門塩業には75t/h石炭だき流動床ボイラー(11500kW発電)設備を備えています。
石炭だき流動床ボイラーから発生する灰は以前は廃棄物として処理を行っていましたが、通商産業省(現経済産業省)の補助金事業で得た路盤材製造プラントでリサイクル化されクラッシャラン代替品として生まれ変わったのがナルトンです。
ナルトンの特徴
1.路盤材ナルトンの特徴
- 灰と水を混練した後に加圧成形し、水和反応によって固化体を作り、これを破砕して粒状の路盤材とした物で、数々の優れた特徴を備えています。
- a. 環境に対し安全な土木材料です。
- b. 天然砕石と同様の施工法で使用できます。
- c. 軽量で、水硬性を備えています。
2.幅広い適用範囲
- ナルトンは次のような用途に適用できます。
- a. 路盤材
- b. 路床材
- c. 埋戻し材
- d. その他、裏込め材、保水材等
3.実 績
- 20年以上の稼働実績、17万m3を超える販売実績があります。
流動床ボイラー
- 環境に優しいボイラーで、一般の石炭だきボイラー(微粉炭ボイラー)に比べSOx、NOx排出量が少なくなるように設計されているボイラーです。
- それは石炭とともに石灰石を燃焼室に投じ、燃焼室内で脱硫を行い、SOx発生を抑制させています。
- また燃焼室温度も低いため、NOx発生量も少ないことが特徴です。